かなり強い雨が降り続く中で行われた成年男子1回戦。
群馬の1番は、国体初登場となる今年度インカレシングルスの覇者、篠原(秀)選手と先の全日本社会人で2年連続ベスト8入りを果たした櫻井選手のペア。篠原選手は雨を意識してか作戦か持ち前のスピードボールをほとんど打たず、中ロブを中心に試合を展開。一方、北海道の高橋選手は強打を中心に試合を展開するが、ここと言うところでボールが吹いたり勝負所での櫻井選手のポーチなどで一気に突き放すことに成功し勝利。櫻井選手の落ち着いたプレーと篠原(秀)選手の技術の幅の広さが光った。
続く2番は、国体本戦負け無しという関根選手と国体初登場の茂木選手のペア。関根選手は持ち前の強打を中心に試合を展開し、相手が打てずに上げてくるところを茂木選手がスマッシュを狙うというパターン。しかしながら、勝負所でボールが吹き出しロブ中心に切り替えざるを得なくなると今度は北海道の川崎選手がスマッシュを積極的に追い出し流れは北海道に。打開策も見つからずそのまま試合終了。
3番は群馬県のムードメーカー篠原(和)選手とやはり国体初登場となる三浦選手のペア。関東ブロック大会では群馬の守護神と言える活躍をしてきただけに期待がかかる。序盤は篠原(和)選手が得意の強打で押す展開ながらもゲームは奪えずゲームカウント0−2。ここから上も使った展開に変えたことが功を奏したかゲームカウント2−2に追いつく。その後もポイントは常にリードされる苦しい展開ながらも粘り、勝負所での篠原(和)選手のパッシングや三浦選手の思いきったスマッシュでゲームを奪い遂にマッチポイントをにぎる。しかし、ここは惜しいミスで逃しファイナルへ。ファイナルも常にリードを許す展開のままゲームは進みそのままゲームセット。北海道チームには失礼だが、群馬県選手・応援団には予想外の初戦敗退となってしまった。
雨により群馬県後衛陣の特徴である強打を生かせない展開となり敗戦となった感があるが、条件は相手も同じであるから言い訳にしかならない。いわゆる強豪県は同じ条件の中きっちり勝ち上がっているのだから。
数年前なら間違いなく中止となるような雨でも、現在ではオムニコートの普及により試合が可能になったことにより、今後は雨中での技術・戦い方の研究の必要性を感じさせられた今大会であった。
群馬県チームにはこの敗戦を来年以降への糧として再度上位を目指して邁進していただきたい。
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